こんばんは。
4月1日に神戸、春日野道で『#けんいち不動産』をオープン予定の上村謙一です。
このブログをシェアするのはこの記事が初めてになります。
不動産業者としての営業免許がなければ、不動産会社として情報発信を行うことに少し不具合があるかということで、ブログは書いていましたが、SNSなどでシェアはしないようにしていました。
なのでこの記事が当日にすぐにシェアをする初めての記事です。
今日は不動産業者としての免許がおりた、僕にとってはすごく嬉しい1日でした。
そのことをFacebookやInstagramなどにも投稿したらたくさんの方が、おめでとう!と言ってもらえてすごく嬉しかった。
今日は、僕がなぜ不動産会社として独立しようと思ったのか。
何がきっかけで会社員ではなく自分でお店をもち、独立しようと思ったのかについて少しだけ書きたいと思います。
目次
昔は『営業』がすごく楽しかった
僕は19歳から不動産会社に勤めて営業を始めました。
営業をやり始めた頃は、ものすごく楽しかった!こんなに楽しい仕事は他には絶対にない!本気でそう思うくらい、不動産の営業が面白かった。
何が面白かったのかというと、営業トークを磨き、接客スキルを磨き、物件知識を蓄えて、毎月他の営業マンと売り上げの数字を競う事が、すごく楽しかった。
どうやったら、このお客さんを営業トークで「落とす」事ができるだろうか。
どうすれば、このお客さんを利用して「売上」を上げる事ができるだろうか。
お客様が気に入っている物件は売上が安い、だから、あんまり気に入っていないけど、もっと売上が上がる別の物件へ営業トークで振り替えるのはどうすればいいのか。
今、自分で書いてて本当に最低な営業マンだと思うけど、当時はそんな事ばかりを考えていました。お客様を「人」ではなく「売上」としか見ていませんでした。
しかし、当時はそんな毎日が楽しかった。営業力を磨き、売上をあげ、他の営業マンと数字で競い、毎日夜は遊びに出かける。
不動産の仕事は天職だと感じてました。その感覚が24歳くらいまでは続いていたと思います。
だから仕事を初めて5年間は楽しく仕方がなかった。でもその時は急にやって来ました。
ある時から『営業』が面白くなくなった
24歳を過ぎた頃、ふと、感じたんです。
「あれ?僕は今、何が楽しんだろう?」不動産の営業が全く面白く感じれなくなりました。
19歳から24歳までの5年間はひたすら自分の「営業スキル」と呼ばれるものを磨くことに力を注ぎ、「営業力」が高くなる事が仕事をする上での楽しさであり、喜びでした。
しかし、24歳を過ぎた頃、全く面白くなくなった。
営業力が上がると何があるの?営業トークを磨くとどうなるの?売上が上がったら偉いのか?
あれ?僕が今まで絶対的な仕事の楽しさ、不動産の営業の醍醐味って、何が楽しんだ?
そんな風に考えるようになりました。
そんな事よりも、もっと大切な事があるような気がしたんです。
その大切な事というのが「人から感謝される仕事がしたい」という事でした。
売上が上がる、営業力がある、そんな事はくだらない事だと感じたんです。
それよりも、僕が担当したお客様に感謝をしてもらえた時にすごくやりがいを感じました。
お客様に喜んでもらえる事ってこんなに楽しい事なんだ。
自分が仕事を通して人の役に立てればこんなに幸せな気持ちになれるんだ。
5年もかかったけど、ようやくそんな当たり前のことに気づいたんです。
それからは無理な営業トークや、売上が高い物件への誘導など、売上のために仕事をすることを辞めました。それに伴って営業成績も悪くなりました。やはり当時は営業トークガンガンで攻めの営業をする方が売上が上がる時代でした。
でも、もうお客様に嘘をつくことをしたくなかった。だから売上の為に無理な営業することを辞めるようにしました。
会社員だと最低限の売上は無理にでも上げなければいけない
お客様に嘘をついて、営業トークで契約を取ることをしたくなかった。
でも会社員として不動産会社で働かせてもらっている以上は、最低限の売上は上げなければいけない。だから気持ちとは裏腹に「営業トーク」を使い、売上の上がる物件へ誘導して、契約をしてもらう。そんな時もありました。不動産会社の営業ですごいところは、お客様にとっていい物件ではなくても、いい物件だと思い込ませる事ができる、担当者がすごくいい人に見えるような営業方法(スキル)がある事です。
だから僕が売上の為にお客様を「利用」してしまう事があっても、お客さんは僕のことを最高の営業マンだと思ってくれている。
僕にはその事が、ものすごく苦痛でした。
本当はもっといい提案をできる、もっといろんな部屋を紹介してあげる事ができる、もっとそのお客様に喜んでもらえる提案をする事が本当はできる。
でもそれは出来ない。会社都合なども色々あり本当のことを言いたいけど、言えない。会社員として会社で働かせてもらい営業をしている手前、お客様の幸せよりも、売上を優先しなければいけない事が多々ありました。
お客様の幸せだけを考えて仕事をする為には独立しかない
不動産会社で会社員として営業をする事は、安定もしているし、会社にも守ってもらえるのですごく居心地はいい環境です。
しかし、その居心地の良さと引き換えに、売上優先で接客を行わなければいけない。という交換条件も出てきます。
もしも、自分で不動産会社を立ち上げて営業をすれば、自分の思うように、お客様の利益だけを考えて行く事ができる。不安定な環境になる、守ってくれるものは何もない、しかし、嘘をつく必要も、無理な営業をする必要なない、物件も良いと思ったものは全て紹介できる。
その二つを天秤にかけた時に、僕の中で答えが出ました。
安定しているけど売上の為に仕事をしなければいけない会社員か、心からお客様の利益の為だけに仕事ができる独立なのか。
僕の答えは後者でした。
独立をする事で、何にも縛られる事なく、無理な営業をすることもなく、嘘をつくことも無く、お客様の利益だけを考えて仕事ができる。
お客様に喜んでもらえる仕事ができるなら、また全力で仕事を楽しめると思ったんです。
これが僕が一番初めに独立を志したきっかけです。
まぁこの後も色々とあり、会社を辞めて転職したり、28際で無職になったり、また不動産会社の会社員に復帰したり、独立するまでは、本当に色々と紆余曲折ありました。
24際の時に「人に喜んでもらえる仕事がしたい」そう感じたところから、全ては始まったのかなと思います。
紆余曲折のところを書き出すと終わらないので、今日はこれくらいにしておこうと思います。
昔の話を書いていると、当時の気持ちも蘇ってくるから楽しいです。
さ!!!というわけで、今日は僕が独立を志したきっかけについて少しだけ書かせてもらいました。
24歳から6年の月日は流れましたが、ようやく!自分の夢に一歩近づきました!
4月1日に念願だった自分のお店『#けんいち不動産』をオープンします!
お客様に喜んでもらえるお店、人の役にたつ会社。自分の理想をもとに頑張って行きます。